本当にできるぞ防御特許

政府は特許出願前の発明を登録・証明する新制度を創設する。企業が申請した発明について特許庁が内容と日付を証明し、データを非公開で保管する仕組み。現行の特許出願制度とあわせ、特許紛争など知的財産をめぐるリスクに企業が対応しやすくするのが目的だ。6月にまとめる「知的財産推進計画2005」に盛り込んだうえで特許法改正の検討作業に着手し、2010年までの実現を目指す。


 現在の日本は特許出願前の発明を証明・保護する制度がないため、特許侵害の訴えや使用差し止め請求を恐れて企業が特許を出願しておくケースが多い。新制度は防衛目的の出願をなくすのが目的で、不必要な出願を減らすことで技術情報などが盗用されることを防ぎ、特許審査のスピードを速める狙いもある。


 新制度は特許出願前の発明の保護や第三者による盗作防止に広く使われているフランスの「ソロー封筒」制度をモデルに導入する。仏制度は発明者が同じ内容の封筒2通を特許庁に送ると同庁が発明内容と日付を証明して1通を非公開で保管。もう1通は発明者が保管し、特許侵害で訴えられた際には手元の封筒を開けて事前に発明していたことを証明する。

http://it.nikkei.co.jp/it/newssp/ipr.cfm?i=2005050308274xi
政府は、特許とは別立ての制度として発明の日付を証明する制度を創設する方針だそうです。その目的は防衛目的の特許大量出願を抑制すること。
おおう! これは、あれじゃないか、2月18日に書いた「防御特許」の構想そのものじゃないの。極論のつもりで考えていたけど、まさか本当にまじめに検討されていたとは。
要注目です。