人生の力になってくれる歌
ねむだる豆腐音楽会 Advent Calendar 2023の18日目の記事です。
タイトルの通り、なにか悩んだとき、人生のつらさにぶつかったときに力になってくれるかもしれない曲を3つ紹介したいです。
せつない胸に風が吹いてた（サザンオールスターズ）
ためらいがちに歩いた遠い過去が
終わりの無い道に変わる
「進路」って人を悩ませるものです。高校生の主人公が進路希望を提出できなくて困っているなんて青春もののマンガの定番シーンです。
進路とは、もっと大きくは自分が何者になっていきたいのかは、それはすんなり考えがまとまらないのは当然のこと。だって未経験の世界のことを決めようとしているんだから。
そしてこの歌の歌詞は、進路って考えるものじゃないよと教えてくれています。
こんなことやっていていいんだろうかと悩みつつも生き抜いてきた日々が、振り返ってみたとき初めて「これこそ進路だったんだ」とわかるものだと言ってるんです。
私もこの歌詞には勇気づけられたことがあり、それはやっぱりレールをはずれて普通じゃない転身をしたときですね。
これでよかったのかは今はわからないけど、これでよかったことにするためにやりきろうという気持ちになれました。
青春もののマンガでは、エピソードの最後に何かを得た主人公が進路希望を何かしら埋めて提出するのもまた定番です。
進路とは、考えるものではなく行動してつかみ取るものというのは普遍的な気付きなんでしょう。
ふたりのまほう（May J.）
まちがわないように
後悔しないように
まっすぐ生きていたいけど
歩き出す勇気も
立ち止まる勇気も
未来への条件…きっと
大きなトラブルに巻き込まれたとき、そしてその展開によってはすべてを失うかもしれないとき、誰でも足は止まります。
そして、悪いことなんてしてないのになんでこんなことに⋯と嘆くばかりになってしまうかもしれない。
この歌詞は厳しくも優しく、それでも結末を決めるのはあなた自身の選択だよ、勇気を持って選択し続けるんだとはげましてくれます。
自分の未来に責任は誰も持ってくれない、自分しか責任持てないんだからと。
その結果がもしかしたら間違いだったとなることもあるかもしれない。
しかし、自分のまっすぐはこうだと原則をもって選択した結果のことだったら、後悔はあるかもしれなくても納得はできるんじゃないでしょうかね。
アンパンマンのマーチ
ときは はやく すぎる ひかる ほしは きえる
だから きみは いくんだ ほほえんで
若い日の輝きはごく短い……、こんなおそろしい詞を未就園児に正面から叩きつけるやなせたかし先生はやはりただ者ではない。
そして、注目していただきたいのはそのあと、「だから」のところなんです。
若さはすぐに過ぎ去る、【だけど】微笑んで往くんではなくて、【だから】微笑んで往くんですと。
いまフリーレンが人気で、長命種の価値観ってのが逆に人間という短命な生き物の短い人生の価値をひとびとに再確認させているところです。
人生は短いからこそ価値がある、なんて使い古された言葉はもう当然のものとして受け入れての、
【だから】短くて価値がある人生、短くて価値がある若き日を微笑んでいこうというこの強さ。やはりアンパンマンより強いヒーローなんてこの世にいません。
時が過ぎるのをおそれることなんてない、ただ止まらず前へ進みなと背中を押してくれます。
大きな選択に迷ったとき、短い人生を、短い青春をより輝かせられる方向へというのはもしかしたら良い指針かもしれません。
今年もありがとうございました
みなさまの2023年はいかがでしたでしょうか。
私は、misskeyで多くの人と新しい出会いがあり、自分でもmisskeyサーバー立てたりまでしてしまった出会いの年でした。
来年も皆様にとっていいことがある年でありますように。
