オセロ総括

遺伝的アルゴリズムで思考ルーチンもいい感じに進化したオセロゲーム、Yahoo!オセロでフリー対戦させてたら25勝4敗というなかなか恐ろしい成績を残してくれたし、そろそろプロジェクトを総括しないといけません。ま、レポート提出期限が明日だからってのが本当のところだけど。そりゃそうだ、時間がもっとあればもっといろんな機軸を組み込んでみたいさ! 先読みの探索をもう少し早くするアイディアはあるし、評価関数のパターンを増やして、個性のある打ち手を演出してみるのも面白そうだし。例えば、相手にパスさせることに執念を燃やすやつとか(強いかどうかは別としてかなりイヤな相手になると思う)。
対戦させててわかった面白いことが、相手の強さによって思考時間が変わってくることです。相手が強い方が長考する? いえいえ、相手が同格だと長考します。なぜか。どちらかが一方的に強いと、弱い方は序盤から追いつめられて、打つ手の選択肢がすぐに狭められてしまいます。すると、ゲームの分岐は少なくなるので先読みの場合の数は少なくなり、早めに読み終わってしまう。これが、互角の腕だと互いに選択肢の広さを保ったまま駆け引きが続くので、ゲームの場合の数も多いまま。これだと、同じ深さで先読みをするなら長い時間かかってしまうのです。
実は、4敗のうち2敗は時間切れでの負け。持ち時間3分くらいの早打ち勝負に無謀にも挑んで、相手が互角の腕だったときでした。