とかく評価は難しい

小学生の頃。進学塾としては首都圏最大手の日能研に通っていたのですが、そこの出す広告の内容にどうしても納得がいきませんでした。「○○中学に××人合格」とかいう合格実績。日能研は抱える生徒数が断トツなんだから、塾生の合格数もそりゃ多くなるに決まってる。むしろ合格率を訴えなきゃダメじゃないの?、と算数の講師に聞いてみたら「いくら生徒が多くたってバカが1000人いても秀才10人のところにはかなわないだろ?」という説明。それを聞いて「つまり合格率はあまり言いたくないわけね・・・」と思った記憶があります。
ただ、よく考えると合格率というのもあまりいい指標じゃない。生徒数あたりの名門校合格率を高く見せたければ簡単。名門校レベルじゃない生徒は最初から入塾させなければいいだけだから。「できない子をできるようにする」って責務を放棄すると実績は良くなるなんてひどい指標です。じゃあ志望校への合格率ならどうか。これだって、高望みをせず志望ランクを下げるように受験指導するだけで上げることができます。
結局、合格者数という誤魔化しようのない数字でしかものは言えないわけ。
いま、というか明日が締切なんだけど、レポートで財務諸表なんか調べて経営指標はじき出して企業の優良さを比較するなんてことをやっているわけだけど、こんな指標類もきっといくらでも見かけだけ良くする小手技ならたくさんあるんだろうな・・・。