都会に生まれて

総武線に乗って千葉の田園風景の中を走っていると、必ず思うのが田舎の不便さです。山手線内で生まれ育つと、いつでも身近にある数々のものがない生活というのがちょっと想像できないわけで、例えば家から5分以内に駅がないというのが、駅に行っても5分以内に電車が来ないというのがやっぱり想像の外にあるのです。なんかすごく不自然な感じに思えてしまう。
でも、頭ではわかっているのです。日本の国土の大部分は田舎であって、何でも揃っている都会生活の方がむしろ特殊な側だってことは。それをわかった上でのことだから、なんだか自分が日本人からややはずれているような気がして寂しくなったりも。