まずは祝おうではないか

高画質の映像を長時間記録できる次世代DVD規格をめぐり対立していたソニーと東芝の両陣営が、双方の長所を取り入れた新規格を共同開発する方向で交渉に入ったことが21日、分かった。両社トップが規格統一化を決め、技術面で調整中。月内にも合意を目指す。
両陣営の争いは、世界の大手家電メーカーや米ハリウッドまでを二分したが、機器やソフトを幅広く普及させるには「消費者の利便性を配慮し、規格分裂を回避するのが不可欠」と判断した。ハリウッドの映画会社にも新たな規格の採用を打診している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050421-00000069-kyodo-bus_all
誰もが愚かな対立だとわかっていながら、解決はかなり絶望視されていた次世代DVD規格競争、すなわちBlu-Ray対HD DVD。それがここへきて遂に統一ですよ。
おいら自身としては、別に映画も見ないし次世代DVD自体はどうでも良いことなんだけど、これは素晴らしいことです。なぜか。新聞なんかの解説では「消費者の利便性が損なわれないように」なるのが統一のメリットだと説明してあって、実際その通りなんだけど、それだけではもちろんありません。そもそもポストDVDを狙ってる規格なんざ日本のこの2規格だけじゃなく世界中にごまんとあるわけです。もちろん今のところ性能的に日本の2規格が飛び抜けているからこそ不毛な争いをやっていられたわけですが、このせいで世代交代が遅れて日本の技術的優位自体が地盤沈下したら目も当てられないことになるところだったわけなんだから。
これは、人間の賢さは対立を乗り越えられるということの証であると信じたいのだよ・・・(こういう気恥ずかしいセリフはガンダム風にでもしないとなかなか言えないもんだ)