金一封

大病をして医者にかかると、昔なら当然のように患者さんから主治医に礼金を包んでいました。いまでももちろん完全になくなった習慣ではないです。まあ最近なら院内には「謝礼お断り」の張り紙があって、人目を忍んで金一封って感じだけど。
お医者さんにもいろんな考え方の人がいるわけで「お礼もらうだけのことしてるんだから」と肯定的な人、「筋の通らない金だろ」と否定的な人、それぞれ。
おいらは研修医時代、すべて断っていました。それでなくたって高い入院代払ってるんだから、というのもあるけどそれ以上に「どうせこいつも金で動くだろ」とナメられているという感覚が強かったから。入院してさあこれから精査加療だ!って段階だとなおさらでしょ。
まあ、謝礼渡そうとする人って大抵かなり渡し慣れているから断り切れないこともままあったわけですが。