それを言ってくれないと

救急隊のみなさんは、傷病者を受け入れてくれる病院を探すのに日々苦労しています。付近の病院に断られまくったのか、すごく遠くから搬送されてくることも。すると、病院側に病状を説明するとき、病院の嫌がりそうな情報を言わずにいたりすることがあります。近所の病院にはあまりそれやると信頼関係にヒビ入るので危険なわけですが。
今夜は夜半過ぎてから20代女性、過呼吸、ややアルコール入っているとの受け入れ要請。アルコール入っているってのは普通嫌がられる条件なので、正直に言ってくれたものだなあ・・・、と思いきや。大事な情報が隠されていました。実はその人、自殺未遂歴が数十回ある精神科通院中の方。何が困るかというと、一般病院では精神疾患の方を入院させることが設備上無理なのです。だから来院してから帰宅がとても無理となると、入院もさせられず困り果てることになるわけ。
今回は紙袋呼吸と気休めの点滴で軽快帰宅。よかったー。