免許証をICカード化したら

運転免許が非接触のICカードに切り替わっていくそうですね。目的は、偽造防止が主だということです。たしかに、今の紙製のカードなら凝った機械を使わなくても偽物をつくって、銀行口座開いたりカード作ったり、悪いことできそうですね。
でもそれだけじゃなく、ICカードならいろいろと面白いことができそうです。
最大の応用は無免許運転の防止じゃないでしょうか。
いま、交通安全週間で、全国の道路で特に飲酒運転の検問をやっています。これの目的は、飲酒運転しているドライバーを見つけて、点数を溜めて、免停か免取りで公道から追放することにあります。でも、実際にはそういう悪質なドライバーが免取りされても無免許運転で公道再デビューすること自体はいまのところ防げない(その結果、飲酒・無免許・信号無視の3点セットで大事故を起こすやつが出てきます)。
ICカードを使うと、無免許運転を防止することで間接的に常習的な飲酒運転を抑止することができます。自動車側に、無効な免許証を判別する端末を置いておけばいいんだから。
まず、ICには違反点数の累積機能を持たせておきましょう。点数がたまっているかどうかは検問のその場で判定できます。免停の発効もその場で宣言可能。
自動車側は、免許がセンサーに置かれていない、または置かれていても無効になっていると無免許モードになります。エンジンがかからないとか走れないとかじゃないのがポイント。緊急時に困りますから。
無免許モードでは何が違うかというと、ハザードランプが点滅しっぱなしになって消せなくなります。周囲から、「無免許でも走らざるを得ない緊急事態の車」だとよくわかりますね。方向指示器を出したいときには、片方だけ点滅が倍に速くなります。ちなみに、車は誰の免許で走ったかを記録するようにします。事故があったとき運転していたのは誰だったかを示す重大な証拠になるので、うかつに他人に免許を貸すことはできません。
自動車側の対応は、将来的には義務化。普及時には、搭載で自動車税の減免措置などがつくようにしていけばスムーズに導入できるんじゃないでしょうか。