料金プランはひとつでいい

携帯電話を契約するとき、迷ってしまうのは機種選びよりも料金プランでしょう。機種選びだったら機能とかデザインとか、欲しいのを選べばいいんだけど、料金プランは数字を見ただけじゃどれが一番お得だかよくわからない。しかも、月によって通話時間は違うかもしれないので、お得なはずが月によってそうでなくなるかもしれない。
料金プランなんかで迷わされるくらいなら、思い切ってひとつのプランだけにしてしまおうというキャリアはないものでしょうか。
そんなに難しいことじゃありません。こう考えればいいんです。
仮に、プランが二つあるとしましょう。ヘビーユーザー向けの青プランと、ライトユーザー向けの赤プランです。青プランは基本料金が高い代わりに、無料通話時間が長いし超過料金も時間当たり安い。赤プランは無料通話時間が短めで超過料金も高くなる代わりに基本料金を安く抑えている。グラフにするとこんな感じ。

赤と青が交差する点よりも電話を使うかどうかでお得なプランが変わってくることになりますね。
でもどうだ、お得じゃないプランを選んじゃった人から電話会社は、そうでない人よりも多く料金を取ってしまうんだ。同じ時間使っていても。考えてみるとこれはフェアじゃないんです。
一番お得なプランを選んでいたものとして料金を決めてくれればこういうアンフェアはなくなりますね。こういうグラフになります。

「○○秒を超えた通話分は何円、△△分を超えた通話分は何円」という風に段階的に超過料金レートが変わっていくようにすればひとつのプランに折りたためます。いくらでもたくさんのプランを折りたためます。
これは別に前例のないやり方じゃないですよ。所得税の累進課税がまさにこのやり方じゃないですか。