意外な評価

男声の定演でした。
思えば準備時間の足りなさに泣いたもんです。なにしろ10月のあたまにコンクールがあって、それが終わってからやっと定演の曲に取りかかった・・・というよりは、コンクールが終わった時点でまだ定演の曲目が決まってませんでしたから。
抒情歌曲集なんか、どれが採用されるかわからないから採用されそうな曲を片っ端から音取りしたりなんかして。
会場は上野学園石橋メモリアルホール。前の大学で毎年使ってた思い出深いホール。キャパ600人の中くらいの大きさのとこです。事前の集客調査じゃ300人もこなさそうという数字が出ていて、閑古鳥の恐怖にやや震えていたんだけど、開演してステージに出てみるとこれが何とお客さんぎゅうぎゅう詰め。目測で2/3くらい席が埋まってますよ。
実は時間がギリギリだったのは練習だけじゃなく当日進行もで、ステージ衣装に着替えたのが開演1分前だったとかありますが。
1ステはシューベルトの合唱曲。う・・・練習のときみたいにキマらない。声が合わない。雑になる。このステージは一番練習時間を割いてきた4曲だけに、これで全力ができらないとは・・・。
ところがね、ところがね。終わってから、どんなぼろくそに書かれてるだろうとびくびくしながらアンケートを読むと、これが案外好評。いい感じに歌えたと思った去年の定演で「ごまかしてもわかるんだぞ」的に書かれてしまっていたのと対照的。まだまだわかってないなあと感じました。
全体に、ステージが進むにつれて調子が出てきたようです。
2ステ『花に寄せて』は練習で最後まで全然まとまらなかった割に、これもすごい歌えてます。ピアニストの先生からは打ち上げのとき「こんなに歌えるならなんで練習のときからやらないの」と強烈なおほめ・お叱りを。
3ステ以降は調子がさらに上がっていったので、もう以下略。
で、一番好評だったのはアンコールで歌った「早稲田の栄光」でした。これがよ。アンコールで歌おうと決まったのが本番2日前(アンコールが一曲だけじゃさびしいからと)。そして前日に30分練習しただけ。もちろん歌い慣れていただけに音もぴったりはまって、そりゃ成功だったんだけど、この急に用意した曲が一番ほめられるってのはねえ・・・