NEET×学級崩壊

http://blog.livedoor.jp/r_20/archives/50205510.html
これまで結構デリケートな問題にもいろいろ触れてきているのにNEET問題については特に語らずに来ました。避けていたと言うよりは・・・この問題、全貌がちょっとつかめない。
現象だけまとめれば、

  1. 2000年代に入って若年の未就業者が急増
  2. ただでさえ労働人口が減ってこうというのに、社会の生産力をさらに減らしてしまうおそれ
  3. 原因について統一的な理解は得られていない

というところかな? 最大の難しさは、原因がよく分かっていないって所でしょう。おそらく一つではないんだけど。
これはかなり難しいので本当は結論は避けたいんだけど、あまり言われていない考え方があるので、一つの視点として出してみます。
それが学級崩壊との関連。あまり関連づけて語られることはないでしょう。そこにつながりを感じるのは、年代的な一致です。
学級崩壊が用語としてマスコミをにぎわすようになったのは90年代後半からだけど、現象としては80年代半ばから見られるようになっていました。うちの小学校では89年ぐらいに大規模なのがあったかな。
そしてNEET問題が日本で顕在化したのは、2003年にいきなり若年者層の未就業率が跳ね上がってから(1.4%→1.9%)。だいたい、15年くらいの時間差があります。
学級崩壊が見られ始めた頃の小学生(6〜12歳)は、15年後には21〜27歳。NEET問題の先頭集団と一致するわけです。もちろん、見かけ上の一致かもしれないし、こじつけと言われても仕方のないところ。ただ、さらにこういう考え方はできるでしょう。
そもそも、授業をおとなしく受けたくないのも、働かず遊んで暮らしたいのも別に病的な欲求ではなく昔から誰にもあるものです(そういう欲求があるから、「三年寝太郎」が童話として存在できる)。そういう欲求が社会常識で抑えられずに吹き出してしまった結果と言える、というのが二つの問題の共通項ではないかと。
すると背景として、社会の寛容化、例えばしつけが「しかって育てる」優先から「ほめて育てる」優先へ変化していること、平等主義の行き過ぎなどとの関連が見えてきます。さて、本当に関連はないのかな、と。
・・・ああ、じゃあどうすればいいかを全然考えてなかったです。でも、聞かなくなっちゃった子供に今さらどうやってしつけするのなあ?