声が性格を作るか

声部の分け方って、男だと4声なのに女声は3声にしか分けません。女声にはベースを担当できるほど低い声部がいないから、ベースの代わりにピアノ伴奏を根音にするからなんだと。
そうすると、混声で女声が2部に分かれてさらにディビジョンで4声になったとき、この4声部をどう呼ぶか、困ることになります。この呼び方はところによって違うようで、聞いてみるといろいろ工夫してるみたい。メゾソプラノとアルトの間にメゾアルトをおいているところ、I〜IVと呼んでいるところ、ソプラノを二つに分けてるところ、アルトを二つに分けているところ。アルトを分けるところでは、下の側が「下アル(ゲアル)」を名乗ることが多いらしい。イヤじゃないのかな・・・
でも、どうも全国的に変わらないのはパート別の性格で、ソプラノ=プライド、メゾ=お笑い、アルト=食欲ってのは共通言語のようです。
そうすると当然出てくるのが、「声って性格を作るんじゃないの?」という考え。確かにパートごとの性格の違いって団が違っても似たような傾向があって、実はこのブログで書いた最初のネタが血液型と性格についてなんだけど、血液型よりは声部の方がよっぽど性格判断のよりどころになるような気もします。
さてここで出てくるのが、「いやむしろ、性格が声を作ってるんじゃないの?」という逆の考え方。たしかに、気分とかストレスで声の調子は左右されるから、それは十分あり得ること。
じゃあこれも昨日の相互作用の話になるのかというと、それは微妙です。作用があるというからには、どうしても合理的なメカニズムが必要。説明はつかなきゃいけないのです。声が性格を作る仕組みと言われてもちょっと理由付けはできないし、逆に性格で声の調子どころか音域まで影響を受けるのもちょっと説明がつかない。
よって、これは、くしゃみ=噂されているというのと同レベルに考えておかなきゃいけないのです。
ああ、男声のパート別の性格というのもあるよ。もちろん、テナー=高貴、ベース=下賤。言うまでもなかったね。