さあ、どこに座る?

いつも乗っている電車のシートは何人がけですか? 一般的な4ドアの電車だとロングシートは7人がけになっていることが多いですね。でも、混雑していてもそこに7人が座っているとは限らない。大して横幅もないはずの人たちが5,6人座っているだけということがままあります。
これは、そういう座り方をしている人たちが不見識というわけではない。そう座るしかなかったのです。シミュレーションしてみましょう。前提条件として、

  1. 人は端っこが好き
  2. 知らない人にわざわざ近づいて座るのは気まずい

という感情が働くものとして、始発駅から席の埋まっていく様子を見てみます。まずは空席。

 ○○○○○○○

ここに、一人二人と乗ってきます。

 ○○○○○○●
 ●○○○○○●

さて3人目。どちらかの人に近づくのは気まずいから、中間地点を目指します。

 ●○○●○○●

ここに来る4人目は? 同じ理由で、スペースの真ん中に来ますね。

 ●_●_●○○●

この時点で、7人がけは不可能になります。回避するためには、4人目の人は気まずい思いをして最初の3人の誰かの隣に座らないといけない。
さて問題はそこから。この現象を回避してみましょう。自分が3人目までの場合に使える方法があります。それは、端から3番目に座ること。

 ●○●○○○●

同じように続きを埋めていくと・・・

 ●○●○●○●
 ●○●●●○●
 ●●●●●○●
 ●●●●●●●

きれいに7人埋まりますね!
落とし穴は、自分が3番目戦術を使った直後に二人連れが来てしまった場合。

 ●○●_●●_●

まあ、これは不運な事故でしょ。