立ち読みはすべきだった

特許のことは将来メシの種として大事なのにまだまだよく知っていないなあと思っていたところでふと目にとまったのが『知財戦争』。秋頃に出たばっかりに新潮新書
ちょうど、自転車の鍵をなくして電車に乗る機会が増えたところだし、新書だったらさらっと電車の中で読めるんじゃないかと買ってみたところ・・・やや後悔。さらっとしすぎてますよ。
内容としては、著作権紛争や特許紛争に関わる事例の紹介と問題提起。ただその事例というのが、どれも新聞で大きく取り上げられたメジャーなネタばっかりで、新たに掘り起こしてくれた情報に乏しいのです。政府内部や各種圧力団体とのかねあいみたいに表から見えない部分についての経緯もあるにはあったけど。
今どういう法解釈論が議論されているのか、今後新たにどういうトラブルが予見されるのか、そういうあたりまでつっこんで展開してほしかった。でないと、新聞の解説欄読むのと全然変わらないもん。