そっちだけ?

仮想水という概念があります。産物(おもに農産物)の貿易をしたとき、その生産に要した水も輸出入してるようなもんだろとして、表には現れない水の貿易量を見積もったもの。もともとは、中東の産油国諸国で水を巡る争いが起きない理由に関する考察から導き出された概念です。
よく言われるのが、日本は水が豊かとか言いながら、食料をたくさん輸入しているから世界の仮想水を毎年数百億トン買い漁ってるんだぞ、ということ。
ところがこういうこと言われてもおいらは納得できないのです。日本だって工業製品をたくさん輸出してるじゃん。それに使った仮想水の輸出量と比べた値じゃないと議論にならないだろ、と。ま、これは調べてみると輸入量よりずっと少ないわけで(百億トンくらい)、これでやっと納得です。
でも、まともそうなこと言いながら、一面的な議論しかしていない人は結構多いので油断なりません。例えば日本政府の借金が多過ぎるという話はよく出るわけだけど、政府の持っている外債とか円借款という貸付額と比べるとどうなのって話は全然聞かない。実際どうなんだろう? 誰か教えて!