こいつが・・・元祖か!

新井素子の『グリーン・レクイエム』を貸してもらいました。「ライトノベルの草分けとなった作家」って知識だけはどこかで(ウィキペディアでの論争をみてかな・・・)聞いて知っていたけど、読むのは初めて。感想。確かにライトノベルですな。これが21年前の作品だとは! 草分けだってのにもうなずけます。表題作、面白いけど尻すぼみなのがなー。結末を想像に任せるエンディングでもよかったかも。「週に一度のお食事を」、ストーリー的には星新一そのもの。こういうの好き。でも、オチが最初から見えちゃってたのがあれかな。「宇宙魚顛末記」、これは作者の内省も入っているのか・・・? 鬱な気分というのがよくわからないので主人公に感情移入できませんでした。
で、ライトノベルってなんだと。SFとかファンタジーとか児童文学とは違うのかと。ウィキペディアみても、定義は混乱しているとしか言及してないです。おいらなりに定義してみると、サブカルチャーの流れを汲む活字フィクション。これでどーだ。起源が問題である以上、下流は既存のSFなんかと合流して見分けがつかなくなるんじゃないかな。漫画と劇画が区別できなくなったみたいに。