さくらちゃんに力を

このブログは基本的にチェーンメール類の拡散には関わらない方針ですが、今回は出所のしっかりした告知なのでこちらでお知らせします。ご協力どうぞよろしく。

わが家の息子達と保育園で一緒だった上田さくらちゃん(4歳)が、『特発性拘束型心筋症』というきわめてまれで、かつ予後の悪い心臓病にかかってしまいました。

国内では統計も取れないほどの症例数しかなく、正確なところはわからないのですが1年以内に半数以上が命を落とすという恐ろしい病気だそうです。

治療には心臓移植しか有効な方法がありません。しかし国内では子供の臓器移植ドナーは認められていないため、渡米して移植を待つほかに生きる術はないとわかりました。

同じ年頃の子供を持つ親として、御両親の心痛は察するに余りあります。

周辺の人々が『さくらちゃんを救う会』を結成し、昨日都庁で記者会見を行って募金活動がスタートしました。

ご覧の皆様、ぜひお力添えをお願いいたします。そして皆様の職場やブログなどでも御紹介いただければ、こんなに心強いことはありません。

突然のお願いで恐縮ですが、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。

さくらちゃんを救う会 サイト http://www.sakurahelp.com/index.html (リンク用バナーもあります)

拘束型心筋症とは、何らかの理由で心筋が硬くなって拡張することができなくなった状態のこと。心臓は、収縮したり拡張したりを繰り返してポンプとして働いています。拡張することができなくなると働くことができなくなります。
移植治療というのはそれ自体が非常にハイリスクな処置で、絶対に生存できることを保証するものではありませんが、幼い命を救える唯一の可能性であることを考えれば募金で協力する価値は十分にありそうです。
振込先など詳細はこちらへ



さて、小児が脳死ドナーとなる制度自体がなく、小児の臓器移植を米国に全面的に頼ざるを得ないという日本の現状には議論が必要でしょう。できないのは、(小児では確実な脳死判定が難しいという実務的な理由もあるものの、)生前にきっちりした意思決定ができるわけではないから、本人同意での臓器提供はできないというのが主な理由です。
しかし、そういう倫理的な面が国内で問題となる一方で、実際には多くの移植待ち患者さんが、主に国内からの募金で渡米して、米国の子どもの臓器を移植してもらっているわけです。
対外的に見れば、日本人全体が二重基準で動いている、もしくは(言葉は悪いですが)偽善者であるとされてもおかしくない状況なわけです。
現在の日本のルールを変えるには、本人同意が必須という、脳死移植全体の大原則にまで踏み込んだルール変更が必要となります。大変です。しかし、今回のような募金活動に心を動かされた方は、そこにまで思いを致さないといけません。
今回私は、その偽善者となることは承知の上でこの募金に応じ、告知に協力しようとしています。どうぞ、そうした点も理解し、覚悟の上で協力をよろしくお願いします。そして、脳死移植ルールについての議論を盛り上げることにも、よりご協力お願いします。