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酔い覚ましには

観察

福岡の追突事故、加害者が事故後に酒酔いをごまかそうと水を数リットル飲んでから現場に戻ったそうですね。
呼気中アルコール濃度は「酒気帯び」レベルまで落ちていたそうです。それなりの効果はあったということか(呼気中アルコール濃度というのは、血中アルコール濃度と比例しているので、血中アルコール濃度が下がったということです。アルコールに限らず揮発性の物質は血中と呼気中の濃度が比例するので、麻酔の深度管理なんかに呼気測定が使われています)。
まあ、こういう人間のクズのことは置いておいて*1
この事件とは関係ないことなんですが、酒酔いを覚ますには、実は水だけ飲んだのでは足りません。足りないのは塩分(イオン分)。
どういうことか。
酒酔いを覚ますというのは、血中アルコール濃度を下げるってことです。アルコールを直接血中から取り除けない以上、水増しして物理的に薄めるしかありません。
じゃあ水だけでいいんじゃないか? そうはいかないんです。血液のイオン濃度、おもにナトリウム・カリウムは厳密に一定濃度に保たれています。保たれていないと体細胞が働かなくなります(水中毒)。
だから、イオン濃度が下がるほどの水は飲んでもあまり吸収されないし、腎臓からすぐ捨てられてしまいます。イオンも一緒に吸収することで体液量を増やして、そのぶんアルコール濃度を下げることができるんです。
酔っぱらってどうしようもない人を介抱するときは、飲ませるなら水やお茶よりもポカリスエットなどイオン分を含んだものがいいですね。動ける人にはラーメン食わせましょう。塩分たっぷり。イオン飲料をお酒と飲んだらアルコールの吸収が早まっちゃうんじゃないかって心配なら無用です。あれ迷信だから!

*1:福岡の彼は、自分から飛び込んで好きなだけ海水を飲むのが最良だったんじゃないかと