確定申告にからんで、寄付の話

国に認められた特定の団体に寄付をすると、所得税の控除がみとめられます。
では、同じ額を寄付するならどういう寄付の仕方がお得か? 長期に渡って寄付し続けるより、まとめてある年に寄付してしまう方がお得のようです。それは、年間の控除額が「寄付額−1万円」とされるから。
例えば10万円寄付するのに、2万円ずつ5年にわたって寄付をすると、5年間毎年(2-1=)1万円の控除、あわせて5万円の控除しか受けられません。それが、ある年にまとめて10万円寄付してしまえば、(10-1=)9万円の控除。これはお得。
さて、お得といえばもう一つ、これはかなりせこい話だけど送金の仕方について。
普通、お金を振り込みで支払うとき、振込手数料がこっち払いかあっち払いかでは負担者が完全に反対ですよね。
ところが、寄付の場合はよく考えてみるとそうじゃない。どっち負担だろうが、「自分の払った金額−振込手数料」が寄付先に届くだけなんだから、届けたい金額の一部を金融機関に取られてしまっている点でまったく変わりがないのです(控除額にやや違いが出るけどね)。
だから、大事なのは振込手数料そのものを押さえること。理想的には0円にすること。振込手数料0円なんて、富裕層向けの銀行口座から送金するときくらいじゃ、と思うでしょう? ところが、郵便貯金口座だと、一部の公益団体へは振込手数料が免除になっているものがあります。ユニセフなんかだと、通常の振込先口座へ振込手数料がかかっても、緊急募金の一部は手数料免除だったりします。ちょっと調べれば、郵政公社にタダ働きで送金してもらえるのです。