なにがゲームになるものか

脳を鍛えるタイプのゲームが大人気です。算数だとか英語のドリルみたいなゲームも。
本来、おもしろくもなんともない作業をゲームにしたものになんで人気が出るのかと。演出はいいんですよ。正解するごとにポイントたまってくのが目に見えたり、ファンファーレとか拍手喝采が鳴り響いたり。
ゲームのおもしろさは演出よりルールだと思っていたけど、演出次第で楽しくなることもあるんだなと思わされたわけです。
最近まずそう感じさせられたゲームが、電車の運転シミュレータという分野でした。電車でGo!が発表されるより前から、あったのですよ。パソコンにCD-ROMドライブが普及して「マルチメディア」が流行語になった頃、パソコンのビジュアル能力を楽しむのが目的の「マルチメディアソフト」とか「CD-ROMソフト」なんて呼ばれたジャンルのソフトが登場して、その中に運転シミュレータがあったんです。運転席からの実写映像で運転体験ができるっての。全然人気が出なかったけど。
電車でGo!がブームになったとき、あ、これってこんなにゲーム向きのネタだったのかと改めて知ったというわけ。
おもしろくないはずのルールが演出でおもしろくなったのか、もともとおもしろいルールのおもしろさが演出で引き出されたのか。
どっちかといったらやはり、もともとおもしろかったんだろうね。運転も算数ドリルも。
自分が操作するとその結果を実感できるような作業って、根本的におもしろいのかもしれません。