和文和訳

和文和訳というのはおいらの造語ではありません。中学とか高校の頃、仲間と使っていた内部用語。あれです、英語の和訳の宿題を写させてもらうとき、丸写しはさすがにやばいから日本語の文章の言い回しを変えて写すこと。和文和訳ですな。
ただ、今回書きたいのはそういう技のことではなくて、本当に日本語を日本語に訳す話。もう少しいうと、流行語を一般的な言葉に置き換えるという話。
言葉って、言いたいと思っていることを言い表すためにあるから、使い手の精神状態をうまく表現できる方向に進化すると思っています。若者言葉といわれるような言葉は単なる言葉の乱れではなく、精神構造の変化に対応できるように出てきた新しい表現といった方がいいんじゃないかと思うわけです。
でも。でもね。結局同じ日本人、時代が変わったって考えることがそこまで変わることないでしょう。昔からどうせ同じようなこと考えてるんです。だから、若者言葉だってよく探せば一般語に置き換え表現が見つかるはず、とも思ってよく和文和訳を試みています。
たとえば、「ビミョー」。これは「答え方に困る」が結構近い意味の表現じゃないかな。「良いか良くないかはっきり決めにくい」とか「はっきり言いにくいけど良くない」とかのニュアンスを含んで、結局良くはないという表現だから。(ちなみにおいらは「ビミョー」を独自に形容詞化して「びみょい」という表現をよく使ってます)
最近のテーマは「痛い」をどう言い換えるか。結構多義語化してきたから難しいんだな、これが。
最初に考えていたのが、「見ているこっちが恥ずかしい」です。本来恥ずかしい行動への無自覚が意味の中心だからね。ただ、自分の行動に対して使うこともあるんだよなあ。しかも、「自虐的だ」という意味で使うこともあるし。ここら辺をうまく包含して表現できる言い換えはないものか、なんかあったら教えてください。