入場無料の天使達

なんか意味不明のタイトルになってしまった。。。
国立音大女声合唱団ANGELICAが芸術祭の出し物として演奏会をするというので聴きに行ってきました。入場無料。去年もこれを聴きに行って、そこでANGELICAというものすごい合唱団を知ってしまって以来のファンなわけですが。
1ステの途中から入って、聴いたのは『春の画』(トルミス)、「生きる」(新実徳英)、「風をみたひと」「ジプシー」(木下牧子)、『四つの秋の歌』(三善晃)。
ここの曲についての感想はおいておいて。
彼女らの合唱はやはりものすごいのです。これまで2回聴いているけど、そのすごさをうまく形容する言葉が見つからずにいました。今日は、やっとそれを言葉で言い表せるようになった気がします。
それはどういうことかというと、一言で言えば立体感。立体感と言ってよく分からないなら、遠近感と言ってもいい。主旋とアンサンブルパートは、当然ハモってひとつになっているわけなんだけど、それでも前後関係を感じさせるのです。主旋は前に出て、アンサンブルパートはバックを飾って、という位置関係がはっきりとわかる。
おいら達がいつもやっている合唱なんて、せいぜい「主旋の邪魔をしないように少し抑えめに歌おう」なんて程度。二次元なんです。彼女らのサウンドは三次元。ええ、まさに次元が違う。
これはちょっと聴いただけで自信を喪失させるようなレベル差ですよ。でも逆に希望を持てるとも言えます。ANGELICAのメンバーは音大生とはいえ声楽専門というわけじゃない。声楽家じゃなくてもあそこまで達することはできるんだ、ともとれるのです。