ウは深い

母音の発声で、個人的にどうも問題になるのが「ウ」の発音です。おいらは男声合唱と混声合唱と両方やっているんだけど、その双方の団で「ウ」の発声、というよりは発音が決定的に違うのがまず一つの問題。
日本語のウ母音は、声楽にはあまり向いていないのです。響きづらく、浅い音になってしまうから。だから、少々工夫が必要と言うことに。
一つのやり方は、uに近い音で発音してしまうこと。uは「ウ」と「オ」の中間的な音で、むしろ「オ」に近い。たとえば、"book【bùk】"の模範的な発音を聞くと「ボック」に聞こえるし、なにより"nu ma, nu ma, iei"が「飲ま飲まイェイ」に聞こえるでしょう。
男声合唱団の方は、uにすることで対処しています。この方法は、深くて響く発声にしやすいんだけど、欠点として・・・「オ」と区別がつかなかったり日本語の単語に聞こえなかったりと由々しき問題が残る。
混声合唱団の方では、これといった対処をしていません。個人に任せられています。で、想像できるとおり、個人がみんなきちんとうまく「ウ」を処理しているわけではないので、全体として浅くなってしまう。
どちらの「ウ」も、好かんのですよ。おいらは、日本語の発音の「ウ」を保ったまま深くすることは可能だと思っているので、それを目指しながら、かつなんとか周りから浮かないように微調整に励んでいる。大変そうでしょ? 大変なんです。
今日は「未来」「明日ハ晴レカナ曇リカナ」「IN TERRA PAX」。