飯田線のバラード

はーい下見行ってきました。来年夏の演奏旅行、その行き先の候補地を実地見聞しにワンデイトリップですよ。この演奏旅行、行き先を選ぶ基準がまた微妙。東京から遠すぎてもいけず、近すぎてもいけないんだから。遠すぎれば演奏会の手伝いに狩り出す先輩陣が来れなくなってしまう。近すぎれば演奏「旅行」にならない。
必然、下見に行くってことは本来旅行としていくような距離を日帰りで見に行く強行軍になることが決定づけられているわけです。今回おいらと相方が担当して見に行ったのが長野県は飯田。JRならローカル線の王様飯田線、車なら中央道がアクセスになります。
車で行くべえ、と約束していたんだけど、今朝車を出そうとしたら完全にバッテリーが上がっていてぴくりとも動かない。急遽、スーパーあずさに飛び乗る羽目になりました。
中央線と飯田線の乗換駅、岡谷まで大体2時間ちょっと。岡谷からは特急がなく鈍行だけなので、30駅はあろうかと思われる飯田線を2両編成の電車に揺られてまた2時間ちょっと。あわせて4時間半。往復なら9時間(!)。適当に居眠りしたり、どうでもいい雑談をしたり、風景に意外に墓地が多いのを発見したり、そんなことをしながらローカル線の旅をちょっと楽しんできました。
さて問題の飯田。小さい町の割に、駅から徒歩圏内に本格的な音楽ホールが2つもあります。しかもお値段お安め。その中間地点には設備的に申し分ない宿泊施設。ハードはばっちりだ。そして人柄もいい。ホールでもホテルでも、話す人話す人どの人も親切で泣けます。いい町だぞ飯田ッ! 文化振興にも力を入れていて、人形劇は町のシンボルにもなっているほか、毎年夏に世界の音楽家を呼んで音楽祭を開いたりなんかしていて、演奏旅行の話を聞いたら、もう是非バックアップしたいと。
そんないい町なわけですが、まあ何も問題ないかというと重大な問題もあるわけで。

通りを人が歩いていない。
チケットは委託販売する以外にも手売りでさばかないといけないってのに、町に出たって売る相手がいないのですこれじゃ。ローカル線一本しか来ていないだけに交通は車社会になっちゃっていて、出歩く時は車なのね皆さん。
まあ、おみやげはリンゴパイ。お楽しみに。