実戦投入

100キロハイクのことを馬術部のOB(かなりお年の人)に話したとき、その人は独自の歩法で20キロのウォーキングに参加したらまったく足を痛めなかったという経験を話してくれた。独自の歩法というのは、忍者の歩き方を参考にしたとのこと。もちろん本物の忍者を見たことのある人のあるわけがないけど、なるほどそのイメージはいけそうです。すなわち、重心を落とし、足の裏全体を使い、流れるように蹴り出し・接地をする。これをやると、膝が完全に伸びきることがありません。これにはいい効果があるかもしれない。
実は膝関節は伸展しきるときにスクリューホーム現象と言ってやや外向きに回転し伸展位にロックされるようになっています。そしてこの状態は膝にとっては負担になる肢位。脛骨(すねの骨)の上端はやや後ろへ傾いていて、少し膝を曲げた状態の方が均等に体重を支えられるのです。先週の100キロハイクで最後に膝のダメージがボトルネックになったことを思い起こすと、この膝を伸ばしきらない忍者式歩法はひとつの解決かもしれないという事です。
そこで、やってみたわけですよ今日。昨夜の雨で自転車を大学に置き去りにしてきたこともあり、いつも自転車で20分の通学路に新歩法で挑みます。距離は5キロ。予定所要時間は50分。
結果から言うと特に負担も感じず、予定通りの時間で踏破できました。そのままの姿勢で走れるのも悪くない。幸か不幸か自転車の使えないことの多くなる梅雨に突入することだし、これからしばらく実地テストが続きそうです。