Forward, forward, ただ前へ

せっかく確保した4時間半の睡眠時間も、1時間半ほど眠っただけで目が覚めてしまってほとんど目がさえたまま休んでいました。その程度で足が回復するわけはないけど、スタミナはまた歩ける程度には戻ってきます。せっかくの休みにここまで出てきてテーピングの指導などなどしてくれたOBにも感謝!

第四区間は文字通り朝飯前の10キロ。歩くのは、早くても遅くてもどうせ疲れるし痛いということがわかってきたので最初からフルスピードでかかります。今度は水分を大量に確保して。先頭集団というわけではないけれど1時間半程度で踏破。足は筋肉痛のひどい程度でこれといったトラブルもないのに、スタミナの限界がどうしても速さを制限します。先頭付近じゃ、みんな要所要所で走り出すんだよな。かなわない。

第五区間23キロは最後の試練。昨夜の三区にくらべれば距離は短いけど、当然コンディションはずっと下がっているので比べ物になんかなりません。みんなのコンディションにも差が出てくるのでパーティが組みづらくなり一人歩きも増える。こういうとき、思索の時間になるかというとそれは無理で、「経過時間は?」「残りキロ数は?」「いいから動け、足」程度の思考がぐるぐる出てくるだけ。ああ、郊外の新青梅街道には本当に車屋だけが延々と並んでいるだけで、ここにコンビニを作れば独占商売でさぞ儲かるんだろうななんて思っていたかな。結局5時間以上かけて踏破。明らかなペースダウン。

第六区間13キロが最終区間。途中にはおいらの家があるけど、そもそも鍵は荷物ごと預けてしまっているのでリタイアして家に帰ることも無理。五区の終盤でスーパーモードが発動して激痛を無視して歩けるようになったので最高速で一気に突き抜けます。最高速といってももう5km/h程度しか出ないけど。パーティは最適人数の4人。あまり人数が少ないと「みんなが歩いているんだから」という緊張感が薄れるし、あまり多ければ遅い人に足を引っ張られる影響が強くなってしまうから。最終区間のムードは異常だったよもう。明らかにみんな足に異常が出ているのに止まりやしない。おいらも両膝の半月板が五区ぐらいから悲鳴を上げているのに無視。予想外に速い2時間半で駆け抜けたのでした。

そしてゴール地点を埋める出迎えの人の波! これを見たらもう何もいらない。仲間の作ってきてくれた豚汁、あれほどうまい豚汁はもうないかもしれない。