騎馬大戦略

体育祭で一番燃える競技といえば騎馬戦はたぶんNo.1でありましょう。ルールにはバリエーションがあって、勝利条件は大将を討ち取ることか相手を全滅させることか、騎馬を倒すには騎馬ごと潰すかハチマキを奪うか、などなど。おいらの高校時代には、騎馬つぶし、大将討ち取りルールでやっていました。
このルールではどういう戦いになるか。各チームとも騎馬隊を攻撃組と防衛組にわけ、攻撃隊が互いの敵陣へ突入、結果としてフィールドには両大将を中心に二つの混戦状態が出現して、先に大将がやられた方が負け、という風になります。
しかし、こんなやり方では面白くないし、確実に勝てるとも限らない。そこで考えた作戦。誰にも言わなかったから実行されていないけど。
騎馬の弱点は背面。だから包囲されると非常に弱いです。すると大事なのは相手を包囲するための数的優位。そう、部隊を攻撃と防衛にわけるのではなく、全騎を集中運用することで各個撃破を狙うのが効率的なのです。
そのための第一段階。大将をおとりに中央においたまま、両翼はやや前進して、敵攻撃隊の進入路の両側に展開します。いわゆる鶴翼の陣形。大将がいきなり倒されないように大将周囲には安定度の高い騎馬を、末端は運動量が多いので足の速い騎馬を配置します。
敵攻撃隊の第一撃を受け止めたら、それをそのまま両翼が包み込み、一方的に叩きます。包囲戦ではほとんど被害を受けずに勝てるはず。この間、敵の防衛隊は指をくわえて味方の潰されているのを見ているしかありません。遊撃隊が救援に来ても、包囲網の一部が反転して足止めを食わせればそれまで。
さて攻撃隊を食い尽くしたら、その時点で全兵力数ですでに優位に立てました。しかも敵が失ったのは攻撃隊に回されていた精鋭。第二段階はすでに最終段階。全騎を一列に並べて押し包めばOK。
さて、相手がこの作戦をやってきたなら、その対処方法はやはり各個撃破です。攻撃隊は中央の大将に向かわず、翼端目指して襲いかかり、一騎ずつ倒していけばOK。この対抗作戦に対しては、攻撃を受けた部隊がすぐに後退して余剰兵力がカバーに回るなど素早い部隊展開の駆け引きが必要になっていくことでしょう。ここまでやると騎馬戦も熱い!