国だけで国民を守ろうとするのでなく

牛丼ファンの方々には申し訳ないがおいらは米国産牛肉の輸入解禁に反対していて、輸入再開先送りを続ける政府を支持しています。制裁を突き付けられながらものらりくらりと再開を先延ばししているのには、やはり政府はアメリカの畜産業が危険な状況にあることをよく認識しているからでしょう。

牛肉を食べないという手もあるが、肉そのものを食べなくても、肉以外の獣脂や肉骨粉などが回りまわって混入しているかもしれない食品はたくさんあり、それらのものを完全に回避するのはほとんど無理である。

http://tanakanews.com/e0706BSE.htm
問題は、その危機感があまり国民に伝わっていないこと。「BSEが怖いなら米国産牛肉を買わなければいいだけじゃないか」とはいかないことがあまり知られていないことです。
産地のはっきり表示されない牛肉加工製品こそ危険部位が混入しやすく、これらをすべて避けるなんて無理。入ってくること自体を止めるっきゃないんだから。
政府はそういう危機感を抱え込んでしまうんじゃなくて、国民と共有していくように動かないといけない。恐ろしさが知れ渡れば、米国産牛を含んだ加工食品を避けようという風潮も生まれ、食品会社にとっても米国から輸入しないことがアドバンテージになっていくはず。
その方が政府だって楽だろうにね。