性犯罪者のその後より

性犯罪者の再犯率の高さがここのところよく報道されています。そこから、更正プログラムの策定とか出所後の身元情報公開とかいう方向への議論も。
ただし、再犯率を非前科者と比較してもあまり統計学的には意味がありません。だって当然のことだけど、実際に調査できるのは「再犯」した率ではなく、「再検挙」された率だけ。前科のある人間の方が警察の捜査線上に浮かびやすく検挙されやすいだろうとは当然推測されます。まあ実際の再犯率も高いんだろうけど、あてにならない数字を元にした議論ってみてられません。
むしろ気になるのは、犯人のその後よりも被害者のその後です。これは当然そうそう報道されることはあり得ないんだけど、どの程度の人が被害から立ち直れてどの程度の人が後遺症に苦しむことになっているのか? さらに考えを飛躍させてみると、男性と女性で神経症のパターンにはかなり違いがあるけど(不安神経症や転換性障害(ヒステリー)は女性に多い)、これに性犯罪被害が影響しているということはないのか? そういう方面が気になるのです