魔法使いと魔術師と

おとぎ話に出てくる魔法使いと、アニメに出てくる魔法少女。わざわざ比べるまでもなく全然違うのですが、あえて相違点を一つ挙げろというなら、それは魔法を「作る」人か「使う」人かじゃないかな。
おとぎ話の魔法使いさん達は、「カボチャが馬車に化け、今夜12時まで有効」とか「嘘をつくと鼻が伸びる」とか、多分にプログラマブルな内容の魔法を臨機応変に設計して使います。逆に魔法アイテムを使う魔法少女は、呪文を使ってその機能を呼び出すだけ。作り手と使い手の違いは厳然としています(魔法陣グルグルのククリのように、使い手から作り手へ進化した偉いヒトもいるけどね)。
高等なプログラマはウィザードとも呼ばれて尊敬されます。確かにプログラミングの使い手は現代の魔法使いかもしれない。しかしここにも、使い手と作り手の高い高い壁がそびえ立っているのが見えるでしょう? いやしくも情報学科なんてところを出るからには、作り手じゃないといけない。真の作り手の産み出した成果物には、ソフトウェア特許かけたって反対はしませんぜ?