ガンダムは水に浮く

ガンダムの水中戦シーンをみてすごい違和感を感じていました。なんでモビルスーツが水中で浮かんでいられるんだ。
人間が水中でほとんど体重を感じなくなるのは当たり前です。比重がほとんど1なので、体重とほとんど同じ大きさの浮力を受けるから。これが重い金属になると、受ける浮力は重さに比べればずっと小さいので、水中にいたって自重は十分に重いはず。常に推力を発生させていないとぶくぶく沈んでしまうはずなのです。
じゃあモビルスーツはどのくらいの比重があるのか。ガンダムの場合を考えてみます。ガンダムは全長18m、重量43.2t。
ガンダム (架空の兵器) - Wikipedia
人間のちょうど10倍のスケールというわけ。さて、180cmの普通の体型の人は80kgなので、同じ比重でスケールを10倍にすると80tになります。人間の比重が大体1ということは・・・重量がその半分のガンダムは比重0.5ぐらい! 実はチタン合金製というのはウソでヒノキ製だったようです。でなければ、合金だけども発泡させまくって空気だらけの素材なのか。ああ、それなら断熱材になるから大気圏突入に耐えられるわけだね。とにかく浮く浮く。普通に浮く。というよりむしろ、水中に潜る方が大変です。
ウィングガンダム - Wikipedia
全長が16.3mで重量が7.1tしかないウィングガンダムになるともっと大変。比重約0.12はコルクくらい。地球降下中に襲撃されてダウンし一時海底に沈んでいたけど、この比重では海底にへばりついているのにかなりエネルギー使うはず。
まともに比重を考えるなら、比重5としてガンダムで400t、ウィングガンダムで300tはあるべきです。もちろんこんなガンダムが大地に立ったら地盤の方が耐えられないかも。