拒む壁

偏頭痛でイミグランも効かない強い発作になり、以前効いたレペタンを注射して欲しいという看護婦の方が来院。レペタン中毒が頭をよぎったけど、患者さん自身がレペタン中毒になりはしないかと心配しているくらいだからそれはまあ大丈夫でしょう。そしてルートをとろうとしたら・・・手も足も、血管なんかどこにもない不毛の荒野。先週アスピリン喘息をおこしてT京大学病院へかかったら4人のドクターに代わる代わる点滴をチャレンジされたとのことで、確かにどこもかしこも穴だらけ。めぼしい血管というのがまずないし、血管かもしれないところはすべて刺されたあと。内服薬効かない・血管がない・血管が漏れるの三重苦で大奮闘して、はたして膝の裏という訳のわからないところにルートをとってなんとか点滴落としきったのでした。