対極

今日も「行かなきゃいけない」演奏会と「ものすごく行きたい」演奏会の2本立て。今度は駒場から三軒茶屋への移動なので徒歩圏内なんだけどね。ところが今日は1時間半も間が空いて暇をもてあます始末。うまくいかないね。
まず午後いったのが鈴優会の定演。比較的平均年齢若めで小規模な一般合唱団です。7年前に一度だけ聴いたことがあるんだけど、そのときにひと目ぼれして以来、首都圏で一番好きな合唱団ですここ。歌がうまいのはもちろんなんだけど、鈴優会の魅力はそんなところではない。聴いているこちらに歌の楽しさとか幸福感とかそういうのが、どくどくと流れ込んでくる快感があるのです。歌い手が本当に歌が大好きなのが、もう当然のこととして「わかる」、そういうところ。1年に1回しか演奏会聴いちゃダメといわれたら、迷うことなく毎年ここを聴きに来ることでしょうおいら。
1ステは古典宗教曲『Inter natos mulierum』。もともと教会音楽って意味わからないし眠いから全然興味ないんだけど、彼らが歌うとなぜか違う。素直に流れ込んでくるとしか表現しようがないです。
2ステは今回お披露目の新団歌とこれまでのクラブソング。『学生歌』なんか。新団歌の『鈴の音のハーモニー』はいい曲でうらやましいな。でもウチらも今年『より高いみち』を手に入れたもんね!
5ステ『うつくしいのはげつようびのこども』はここにふさわしい優しくて楽しい曲集。それっぽい題名見てわかる通りマザーグース
そして後半戦が早混。ワセグリと並び立つ名門合唱団なわけですが、知名度ではワセグリの方がずっとあるものの、実力では早混がはるかに上。というよりは早混除けば学内の合唱団のレベルなんざどんぐりの背比べってものです。それだけ上手いならここが好きかと言えば、それはまたちょっと違う。なんというかな、聴いても「はい、いいものを聴きました」という気分しか起きなくて、それはもう勉強にはなるんだけど満足感がね。なんだろうねこの違いは。既製品に対して感じる物足りなさのようなものを感じるのです。
1ステは近代外国曲の詰め合わせ。なんでこの100人クラスの大人数編成でタイミングも音程も声質もぴたりと揃って動けるんだろう。まさに一糸乱れぬという言葉を体現しています。
2ステは『生きる』という題の2曲をあわせて。3,4ステは賛美歌。
ちなみに早混ともなると観客動員数が恐ろしい。開演30分前に開場しても、並んでいたお客さんが開演までに入りきれないんだもん。いや、それはそれで運営ミスだとは思うけどさ。