作るな公害を

環境問題は産業の発展とどうしてもトレードオフなところがあって、対策はしないといけないけどそれには何かしらの不便を伴うとか、そういうある種の「仕方なさ」があるもんです。だけどどうしても納得いかないのが硫酸ピッチの不法投棄問題。産業廃棄物の中でも特A級の毒性を発揮する硫酸ピッチがなぜ不法投棄されるか。製造すること自体が脱税の結果で、おおっぴらに処分できないから。重油と灯油を混ぜて軽油もどきを作ると軽油にかかる税金を回避できてこれが脱税になるんだけど、国が脱税検出用に混ぜているクマリンを除去しないとバレるから、その除去の過程で硫酸ピッチができちゃう。
おいおいおい、国がわざわざ有毒産廃を作らせてるようなものじゃん。不正軽油を作らせたくなければ、クマリン混ぜるのなんかより軽油の税金下げる方が先じゃないの? ただでさえ高い日本の輸送コスト、せめて燃料費を少しでも下げなきゃいけないわけだし。しかもPM対策さえすれば燃費の面でガソリンより有利な軽油、安くなれば自家用車への普及も進んで万々歳なのに。それでも税収が大事なのかと。