この瞬間も守ってる

自衛隊に反対する人々がときどき引き合いに出すのが、中米コスタリカです。あそこは非武装を実現できてるじゃないかと。それで攻め込まれてないじゃないかと。外交努力で国は守れるんじゃないのかと。
それはちょっと違うんじゃないかと思うわけですが、それはコスト&ベネフィットからみてのことです。こう考えてみましょう。なんで貧乏長屋は鍵を開けっ放しでも大丈夫で、邸宅には頑丈な門扉と警報装置が必要なのか。そりゃ、貧乏長屋なんか侵入してまで取りたいものなんてないから。逆に、邸宅には多少のリスクを冒しても盗むべき価値のものがいろいろとあるからです。警報装置なんかは、その侵入するときのリスクを「多少」から「多大」にしてあげることで、侵入が割に合わないようにして、結果的に賊の侵入を防いでくれるわけ。
さて軍事力の話。コスタリカの主要な産業は観光。こんなところに侵攻したら観光産業は壊滅するだろうし、侵略側にとって得るものはほとんどありません。抵抗する武装がなくったってすでにコストが上回っちゃってる。んじゃ日本。侵攻したら、そりゃもう宝の山。多少のコストをかける価値ありますよ。しかし今のところ自衛隊がいる。なんだか強いらしい。侵攻コスト高そう。これで万事OKです。比べるのもあほらしいですな。
ちなみにこの場合、自衛隊が本当に強いかは全然問題ではありません。強いと評価されているかどうかが問題。防衛費が高いとか言うけど、その数字自体がいいハッタリなんじゃないかと思ってます。