耳抜けー、耳!

ああ、ついに焦がれた紺碧の海へ潜るのだよ、兄さん。しかし昨日のプール講習ではウェットスーツの着脱だけでものすごく疲れたんだよね。さあ今日はどうなるかと・・・、おお、このセットをかついで海岸まで歩くというのか。空気タンクはアルミ製だけどそれでも全装備は大体15kgくらい。兵隊さんの苦労ってのはこんなもんかな。歩いているだけで気分悪くなってくる重さです。これで足場の悪い磯を歩くんだからもう。
水に入ると、おお! 遠浅の珊瑚の岩場の中に、幅5mくらいの深い谷間ができて沖まで続いてる。これが水路というやつか! 水路がだんだん深くなって続いてく風景は映画なんかで見た一場面みたい。海面下の渓谷ってところ。映画ならここをSFメカが急速潜航してくんだろうけどね。
ダイビング中の動きは、あまり3次元に動き回るってわけじゃないです。潜降と浮上はあるけど、基本は2次元方向の移動なのね。だって、深度を変えると水圧が耳に来るから。耳抜きしないといけないんだけど、どうも左耳が抜けない・・・
にしても、深度を保つのもまた大変。中性浮力って言うんだけど、重量と浮力をちょうど相殺させるのもなかなか難しくてねえ、すぐに海底に着いちゃう。っても、海底には触ったらすぐに傷つく珊瑚でいっぱいなわけで、もう必死。
あ、ウィキペディア用にスクーバ機材の写真も撮ってあるよ〜