世界をひとつにしないインターネット

インターネットを意味するアイコンとして地球が使われるのはもう一般的なことになりました。もちろん世界規模のネットワークだから間違いではないんだけど・・・違和感はどうしてもぬぐえません。もとから電話網が世界規模だったじゃないか、とかいうつまらない異論は置いておいて(^^;)。インターネットが世界の人々の交流を促して地球人としての一体化の役に立っているのかという点でみると、おいらには疑問が残るわけです。
もちろん、言葉の壁さえ乗り越えれば国境を越えて友人ができることもあるし、本来国境を越えられなかった情報が自由に行き交うようになった効果はあるわけ。じゃあそれでどんどんみんな仲良くなれるのか、というと、逆にネットを介して国粋主義が加熱するという現象も見られるわけです。それが高じて、ネット越しに他国にサイバー攻撃しかけるヒトまででてくる。
ネットワーカーは社会的な立場とは切り離された、ある意味純粋な思考生物なので刺激的な情報ほど増幅されて伝播します。愛国心をくすぐるような主張なんかは代表格。逆に、平和ですとか友好ですとか、低刺激性のトピックはむしろ減衰しがちになってしまう。一般の社会だったらみんな立場というものがあるから低刺激性でも建設的な意見を述べるんですがね。