歌詞解釈

結局失恋でしたとさ

サイモン&ガーファンクルの「I AM A ROCK」。オールディーズを代表する引きこもりソングのこの曲。 I am a rock, I am an island「僕は岩さ、海に浮かんでる岩なのさ」 岩なのか島なのかが政治的な問題になる面倒な時代になりましたが! まあそれは関係なく…

ヒスイは記憶の鍵です

『カウボーイ・ポップ』の終曲「ヒスイ Jade」は珠玉の一品です。詩が美しい。そして北風のように吹きすさぶ(まさにそんな感じなのです)メロディーの嵐がもうすばらしくて。 その、寺山修司のあまりにも美しい詩がこれ。 なみだを遠い草原に ヒスイを君の…

にぎやかか

『一人は賑やか』(茨木のり子/三善晃)は、あした歌う曲だというのにこれだけはどう歌っていいのかわからずにいます。難しい判断を迫られるんです。それが3番。 一人でいるのは 賑やかだ 誓って負けおしみなんかじゃない 一人でいるとき淋しいやつが 二人…

"like" と "好き" と

谷川俊太郎詞、松下耕曲「あい」。 あい 口で言うのはかんたんだ 愛 文字で書くのもむずかしくない あい 気持ちはだれでも知っている 愛 悲しいくらい好きになること あい いつでもそばにいたいこと 愛 いつまでも生きていてほしいと願うこと あい それは愛…

ダイナミックな静物

『やさしい魚』(新実徳英)の「鳥が」。詩は、今回のNHK課題曲にも採用されている川崎洋。 鳥が空をみあげるように 花がつぼみをほどく 鳥がはばたこうとするように 花が葉を茂らせる 鳥が飛び立つように 花が咲き初める 鳥が歌うように 花が匂う そして人…

「春に」

この気持ちはなんだろう 目に見えないエネルギーの流れが 大地からあしのうらを伝わって 僕の腹へ胸へそうしてのどへ 声にならいさけびとなってこみあげる この気持ちはなんだろう 枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく よろこびだ しかしかなしみでもある い…

『種子』(『思い出すために』)

きみは 荒れはてた土地にでも 種子をまくことができるか? きみは 花の咲かない故郷の渚にでも 種子をまくことができるか? きみは 流れる水のなかにでも 種子をまくことができるか? たとえ 世界の終りが明日だとしても 種子をまくことができるか? 恋人よ …